やあ、今日は僕の研究室に来てくれてありがとう。
実は君に見せたいものがあってね。今、君の目の前にあるその箱だよ。
今その箱の中には、1匹の猫が入っている。性別?可愛い雌の猫さ。
そしてそれと一緒に、僕は特殊な毒ガスを中に入れたんだ。人間には無害なものだけど、中にいる猫は50%の確率で死に至る代物だ。
つまりこの中の猫は、50%の確率で生きていて、なおかつ50%の確率で死んでいる。デッド・オア・アライブというやつさ。
そして、僕らがその猫を直接観測できない以上、猫は生と死を同時に内包する存在になる。生きていて、なおかつ死んでいる状態ということだ。どうだい、中々に面白いだろう?
え?そんな残酷なことはやめろだって?
何を言っているんだ。
例え箱の中で猫が死んでいたとしても、僕らがそれを観測しない限り、半分の可能性で彼女は生きている。永遠に死んでいると同時に、彼女は永遠に生き続けるんだ。誰もそれを否定できやしない。
それでも猫を救いたいというのなら……いいだろう。君の好きにすればいい。
箱の壁面の謎を解けば、鍵の番号がわかるようになっている。箱を開けることができれば、真実に近づくための新たな手掛かりが得られるはずさ。
ただし、箱を壊して中を覗くなんていう真似はよしてくれよ。
さあ、謎を解くがいいさ。果たして君は、箱の中の真実を観測できるかな?
箱の中の猫は生きているか死んでいるか。最終問題の解答を入力せよ。
不正解です